ほぼ全ての個別株を売りました①/新型コロナへの敗北
昨年~年始に購入した個別株を多少持っていた私。
例にもれず、日経平均が底値になった3月中頃には大きな含み損を抱えていました。
そんな中、売却せずに戻り待ちをしておりましたが、16,000円台から19,000円台まで戻った3月27日(金)にほぼ全ての株を売却しました。
3月27日は権利付き最終日でしたが、配当は捨ててほぼ全て売却しました。
今回の暴落は、精神衛生に非常に悪い日々だった代わりに多くの教訓をくれました。
今回の売却の動機は、今後の相場へのリスク管理という意味もありますが、新型コロナを甘く見ていて思い込みが過ぎたことへの自省としての意味合いが強いです。
ということで、個別株をほぼ売った動機を記録しておこうと思います。
ここまでの流れ
2020年1月に新型コロナが中国で流行したことがニュースになった頃、正直「また中国が変なことしてるよ」程度の対岸の火事状態でした。
2月にダイヤモンド・プリンセス号のニュースが出てもそれほど危機感はなく、2月末に21,000円台まで下落しても「はいはい、どうせ一時的でしょ」と思っていました。
3月上旬に20,000円を割った時「あれ、これやばい・・・?」ってなってからはあまりの下落スピードに半分思考停止状態でした。
いつリバウンドしてもおかしくないという心理から動くに動けない状態でした。
そして、まだ下落するかもという恐怖から底で入ることもできず、リバウンド待ちをして3月27日に19,000円台で売却しました。
今考えれば、「あれ、これやばい・・・?」で売っておけばよかったわけですね。
ここまで危機感なく対応が遅れてしまった理由は2点あります。
新型コロナを一時的と思い込み
1点目が新型コロナを甘く見ていたことです。
「新型コロナなんて死亡率も高くないし、インフルエンザに毛が生えた程度でしょ?そもそも米国なんてインフルエンザで毎年数万人死んでるんだよ?日本でも毎年数千人死んでるし。中国で新型コロナで数千人死のうが、インフルエンザと比べて圧倒的に脅威なわけじゃないでしょ?」という思い込みがありました。
もちろん、世界中でロックダウンが実施されるなんて思ってもいませんでしたし、当時そう主張する人がいたら「大げさな!」と一笑に付していたでしょう。
また、米国株が割高圏にあったこともあり、「市場的は丁度よい調整の場を探していたんだ!新型コロナが無くても下げてたかもね」なんてアナリストでもないのに変な自信がありました。
今思うと本当に馬鹿ですね・・・。
自分勝手に思い込んで、何様になったつもりでしょうか・・・。
無駄にリーマンショックと比較
2点目がリーマンショックと比べてしまったことです。
当たり前ですが、今回のコロナショックとリーマンショックは大きく違います。
リーマンショックの恐ろしかったところは、莫大な価値があると信じていた金融商品の価値が日に日に底なしに下落していったことです。
その中心のリーマン・ブラザーズは物凄い惨状で、2007年11月末に70兆円以上あった総資産が、破綻した2008年9月15日には60兆円以上の負債になっていました。
1年経たずにプラス70兆円がマイナス60兆円ですよ!?
総資産の殆どが金融商品のはずですから、この暴落の中では全ての金融商品がガラクタ以下に見えても不思議はないでしょうね。
金融危機という文字通り、それこそ世界の金融市場が無価値になる一歩手前でした。
それと比べると、ロックダウン前、新型コロナは私にとって一感染症であり、インフルエンザ程度の認識でしかありませんでした。
そりゃあもう、「リーマンショックのような危機にはなるはずがない!」と思い込んでいましたよ。
結果、ロックダウンによる実体経済へのダメージというリーマンショックとは違うベクトルで大きな危機になりつつあります。
思い込みはあるけど、リスクは想定していなかった
以上2点のように、今回の暴落では思い込みが傷口を広げる結果となりました。
また、持っていた株は、中長期投資だから多少下落しても良いという気持ちもありましたが、多少という基準が曖昧であり、「ここまで下がったら売る」というような悪い想定をしていませんでした。
逆に「配当金狙いで一生持ち続ける」というような気概もありませんでした。
曖昧な基準、何となくの投資をリセットするために、自省の意味も込めてほとんどの個別株を売却しました。
これからは、購入時点で明確な方向性を持って購入していこうと思います。
また、相場を思い込みで見ると痛い目に合うこともわかりました。
反省です。
今後とかについて
あ、ちなみにこの暴落で投資信託は一切売っていません。
投資信託の売却は20年後とかでいいと思っているので、寧ろ積立額を増やすよう設定変更しています。
本来、資産形成という意味の投資はこうやってやるべきですね。
そして、対応の不味さは反省はしておりますが、年初来こそマイナスなもののお小遣い程度の含み益を抱えてのポジション解消です。
損切りはできずダメでしたが、投げ売りはしなかったことは結果的に成功ということでしょうか。
年初来からのマイナスは勉強代として受け入れることとします。
・・・そして、ポジション解消の何よりのメリットはストレスが解消されたことです笑
あれほど下落がストレスだったのに、今は寧ろ暴落待ちです。
ただ、今世界中金融緩和で資金が有り余っているはずなので、この危機が和らいだときにはバブルに突入する可能性もあります。
今度、入る場所は十分に引きつけた上で虎視眈々と狙っていきます。
それでは。